愉しむことの難しさ①
- 吉岡 俊史

- 2025年8月25日
- 読了時間: 3分
たのしむことにあまり執着しない人がいます。
自分の生活や「やらなければならないこと」で気持ちがいっぱいの人が多いからかもしれません。
つまり、たのしむ余裕が持てないのです。
では、実際に「たのしむ余裕」を持っている人は、どれほどいるのでしょうか。
就労移行支援事業所ユースターでは、その“たのしむ”を「楽しむ」ではなく「愉しむ」と表現しています。
働いて生活することに、障がいや他の壁を感じる方へ、就労を支援している就労移行支援事業所ユースターでは、人生の”たのしむ”を「楽しむ」ではなく「愉しむ」の漢字で表現してコンセプト化しています。
「愉しむ」と「楽しむ」の違いを簡単に整理しますと・・・
①「愉しむ」・・自分からたのしめるように工夫して、たのしむことを作り出す
②「楽しむ」・・与えられたことをそのままたのしむ
となります。
もちろんどちらが「良い悪い」の比較ではありません。
ただ、ユースターが「愉しむ」という字を使うのには理由があります。
それは、毎日の自分の暮らしや就労生活を「与えられたことだけで過ごす」のではなく、働くことを通して、自分らしい時間や、自分がやりたいことを実現して、満足できる人生を自分で作り出すサポートをしたいからです。
日常的な就労生活であっても、それを愉しむことができれば、生活を良い循環に変えることができます。
仕事が続く→仕事にもたのしさを感じられる→仕事以外の生活も意欲的になれる→働くことで経済的な支えができると、やりたいことの幅も広げられる・・そんなサイクルが回り始まると良いと思っています。
そして・・・社会生活や就労を愉しめる力を持てるようになります。
もちろん、時には苦労や困難を伴うのが就労なのです。しかし、常に苦痛ばかりという人は少ないはずです。
もし本当に苦痛しか感じないのであれば、仕事の種類や環境を見直すことも必要なのかもしれません。
時々苦痛になることはあるかもしれませんが「やって良かった」とか思える瞬間や、小さな達成感など、プラスの気持ちを感じるときもあるはずです。
仕事を「やらされている」とばかり考えたり「失敗したらどうしよう」と後ろ向きになってしまうと、例え支援を受けていても働き続けることが難しくなります。
また、自信がない・・自分はできない・・などと考えてしまうと”たのしさ”は見つかりにくくなります。
社会生活は「たのしい」ことがたくさん眠っていますから、自分で小さなたのしみ(=愉しみ)を作り出せると良いのです。
仕事で例えると、「まだこれだけ残っている」と未着手の仕事の山を見て考えるより、終えた仕事を見て「ここまでやり遂げた」と自分を誇るという些細な切り替えをするだけでも、愉しみを見つけられるのではないでしょうか。
(=つづく)





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