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必要最小限

執筆者の写真: 吉岡 俊史吉岡 俊史

必要最小限にとどめることを苦手とする方がいます。

何かをするのに、必要と思うことは全てを知りたい・・・・全てができていないとダメ。と思い込んでしまう人は多いと思います。

完璧主義な方とも言いますが、完璧にしたい、ということとはやや違う点もあり、ここでは

「全てを揃えたい」という方が近いかもしれません。


私自身も、自分を振り返ると、やろうとしていることの「全てが揃っていないと落ち着かない」と思いがちです。ですから、必要最小限で満足できることは少ないかもしれません。。。


そのような自分を顧みると、必要最小限にとどめることは、全てをやるよりも難しいことのような気がします。

そこそこの力で進めてゆこう、と思える方は勇気と覚悟のある人に見えその余裕が欲しいと願ったりもします。


気になること、自分が行おうと思っていることに対しては、実は揃っていなくとも「全てがあること」が気持ちが楽なのかもしれません。どうしてそう思うかと考えてみると「必要最小限」とはどこまでで良いのか?を決めることがとても難しいからです。


就職に向けた準備を行う就労移行支援事業所ユースターでは、社会で生活して働くために必要なスキルや知識を身につけるためにいろいろなプログラムを行っています。

社会で必要なことといっても多岐にわたりますので、「必要最小限」なスキルや知識を習得していれば良いともいえます。しかし先ほど書きましたように、”必要最小限とはどこまでか?”がわからずに不安を持ちやすい方は、やってもやっても気になる、疑問が残る・・ことがあるのだと思います。

つい、完璧な姿と比較して「・・・まだまだ」と思い込んでしまいます。


社会で必要なスキルや知識は極めてソフトなものですから満点や到達点があいまいです。ソフトなスキルや知識はどの程度身につけたら良いのか?・・・永遠の疑問なのです。


おそらく、「ソフトなスキルは全てを制覇していること、完璧とか100点といった概念そのものが存在しない」と信じることが大事なのかもしれません。

そして必要最小限を知ることがそのスキルを身につけたことにもなる、と理解するのが良いのかもしれません。とても難しい課題ですが・・


社会はソフトなことで溢れています。人によって基準も評価も違いますし、全てを物質的なものに置き換えられるものではありませんし、場合によっては言葉でも語れないものもあるのではないでしょうか。物質的でない限り、全てを揃えようとしても限りがないということも知っておきたいと思います。


遊び道具を全て揃える白熊
全てを揃えないと・・・

 
 
 

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