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執筆者の写真吉岡 俊史

届けること②

例えば「国際結婚」・・・お互いに母国語が違うパートナー、どちらかが相手の言葉を話せるのであれば良いのですが、そうでなくても、言葉が通じない同士で国際結婚をする事があります。本当にすごいなあと思います。

でも国籍も文化も言葉も違うお二人は、もちろんその違いの存在を前提として結婚します。お互いに相手との強い絆と愛情があるからこそ、言葉の違いは大きな問題でなく結婚に至るのだと思います。


私の身近にも国際結婚をされた方がいらっしゃいますが、お二人にとって言葉の違いはお二人の愛情そして結婚の判断を妨げるものではなく「少し不自由な道具」程度のものであったようです。

そこには愛する相手を信頼し心が通いあい、自分の気持ちを届け、相手の気持ちを受け取る、という強い「届けたい」思いと「つながり」があるのだと思います。


届けたい、という強い想いや意志はさまざまな山を越えるエネルギーを与えてくれるのではないでしょうか。


前のブログで、外国の言葉の通じないお土産屋での買い物がうまくいく理由を例にあげました。そこには売りたい人と買いたい人がいる『状況』があって「売りたい」という想いと「買いたい」という想いが双方に『届く』からではないでしょうか。

『状況』が整っていて、気持ちが『届く』のであればその他の条件は乗り越えられるものかもしれません。


就労についていえば、『状況』とは、働きたい、働いて欲しい、ということであり、『届く』とは働きたい人が労働を提供して貢献したい、企業はそれに対して報酬で感謝を示したり、働きがいを感じてもらいたい、という想いの交換なのだと感じます。


障がいのある方が働く、ということについて、こういった『状況』と『届く』ということが鮮明で、はっきりと存在していれば、良い雇用になると思います。

雇用というのは手続きや数字、権利や義務だけでは成功はしにくいものだと思います・・


ライン作業を行っている様子です
働くことは「状況」が設定されている中で、意志を「届けさせる」ということでもあると思います。ライン作業でお互いの仕事を引き継ぎながら次に渡していく体験をしています

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