就労でここまで変わる自分②
- 吉岡 俊史
- 4月23日
- 読了時間: 2分
会社は異なる特性の人々が寄り集まって同じ仕事をしている場所だから、摩擦や不整合は当然にあると。。。
人の集まりの中で、自分としては当然なことが、他の人には理不尽で、他の人には普通のことが自分には理不尽に感じることはたくさんあります。
このことは、誰もが「世の中には当たり前にあること」と思っているのではないでしょうか?
しかし、当たり前と知っていながらも、実際に自分自身がその状況に陥ったり、自分と違う価値観を持つ人と一緒に働くときはストレスを感じるのです。
その時に、相手を許せなかったり、その人を避けたり、仲間から外そうとしたり・・
逆に、相手からそうされる場合もあるのかもしれません。
就労移行支援事業所ユースターは、就職して社会で活躍する方を支援していますが、常に社会の中でリアルに起こることを想定して支援を組み立てています。
前のブログ「就労でここまで変わる自分①」で、就職によって、友人や家族が人間関係に悩んでいる様子を一側面からだけ見ていた自分に気づいた方のエピソードを書きました。
働く友人や家族は正当に仕事をしている。同僚や会社、社会が間違っているからうまくゆかない、という捉え方から、社会人のタイプはさまざまであって「社会人だからこういう行動をする」とか「社会人は△△はしない」という枠は無いことを実体験した方は、社会人として本当に大きく変わるように思います。
特に、過去にアルバイトや手伝いで働く機会が少なかった方は、社会や就労のイメージを持ちにくい可能性がありますが、その方が働き続ける間に、社会を見る視野の拡大、自分の内面、タフネスさ、他者への配慮などの意識が、次々に変化、進化するように感じます。
そして、異なる人の集まりが社会なのだから・・ということを知ることで、友人や家族の悩みの受けとめ方も違ってくるようです。
それが、仕事だけできていれば社会人としてオッケー、ということではないことの理解につながるのです。
冒頭に書きましたとおり、ユースターの支援の効果・結果のようなものは、ほとんどが可視化できません。しかし、その中でも可視化できる数少ないものの一つに、一生懸命に努力して働き続ける方から発せられる「言葉や態度の変化」があると思うのです。
就労者の方からユースターは色々なことを学ばせていただいています。

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