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就労でここまで変わる自分①

就労支援を行っている就労移行支援事業所ユースターですが、就労支援は就職先を斡旋したり、就職をして終わりのサービスではありません。


人の心、気持ち、体力、スタミナ、社会で必要な社会性、コミュニケーション・・・等々

就職までに備えておくと働きやすくなる『全て』の力や、潜在的に持っているパーソナリティーを育てることなど、就職前の準備をサポートする場所がユースターです。


しかし、それらのことは、なかなか目に見えにくいし、変化もわかりにくいために、自分はすぐ働けるはずなのに、なぜユースターに通わなければならないの・・?とか、就職までにどのくらいの時間をかけるか?について、利用される方と支援スタッフの間でイメージを合わせることが難しいときもあります。


それは永遠に答えがない問いのようにも感じていました。なぜなら、就職に必要な力の多くは「目に見えない力、測定できない力」だからです。

どれだけの力を持っていて、どのくらいの量があれば就職が成功するのか?何一つ基準といったものが数値ではないからです。


しかし、その「難しさ」「問い」に、『ひょっとして答えの一つかも?』と思わせられる出来事がありました。


ある時ユースターから就職した方とお話した際、その方がこのようなことをおっしゃったのです。

「自分は働くことで、社会や組織を知ったり、人を見る力が磨かれたと思います。上司や同僚、お客様など自分の周りにいる「人」を見て、自分が思い込んでいた「人」に対する正解がそうではないときがあることを知れたように思いました」

というお話しです。

文章に整えると固い表現ですが、淡々とご自身の言葉で上記のような主旨を語られたのです。


その方は、就職前は、友人やご家族が学校や職場の人と仲良くできなかったり、対人関係に悩んでいると聞いたときは、学校や職場に原因があって、自分の友人や家族は正しく、社会や会社という「まわりの人」が間違っていると思っていたとのことでした。

しかし自分自身が社会人となり就労する中で、社会を俯瞰できるようになり、社会にはさまざまなタイプの人がいることを知れた。。。

そして、社会や会社に原因があると思っていたさまざまな人間関係の問題は、社会や会社に対する自分の認識の幅が狭かったことにも原因があったのかもしれない。。。と気づいたということでした。


まさに就職をして働く中での実体験でした。

就職をして、働く方からお聞きしたこの言葉は、支援者として貴重な宝物です。なぜなら、冒頭に書きましたとおり、ユースターの支援の効果・成果は、ほとんどが可視化できないからです。


言葉にすると、当然にわかっていることのように思ってしまいますが、実は、実体験により社会を知ることはとても貴重なのだと改めて思いました。

(=つづく)


複数の人が集まる職場の写真
社会で働くために必要な力の多くは可視化できないもの

 
 
 

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