多方向から見ないとわからない③
- 吉岡 俊史

- 5月29日
- 読了時間: 3分
自分の視点だけで行う行動や支援と、相手の想いや視点を考える支援がどう違うのか?について、3回に分けて書かせていただきました。今日はその最終回として、当社が行っています行動援護の支援について、自分視点だけで支援を行うとはどのようなことか、について自分たちの支援を検証するつもりで書かせていただきます。
当社は「行動援護事業所ユータイム」という施設で行動援護のサービスを行っています。ご存知のとおり、行動援護は、障がい等で外出や行動をする際に支援を必要としたり、支援を希望する方を対象とした福祉サービスです。
行動援護の場合は、支援スタッフが自分の視点だけで支援をすると、ご想像の通り、利用される相手の方が期待した、そこにあったはずの喜びを感じにくくなってしまいます。2点のテーマについて掘り下げます。
(※(1)~(4)は前のブログ回をご覧ください)
(5)自分の時間を過ごす
⇒自分の時間は誰にも決めて欲しくない、自由な企画で自分らしい楽しみ方をしたいものです。ひょっとして「どこかに行くこと」は二番目の目的であって「どんな時間を過ごしたいか?」が先にあるのかもしれません。
つまり、「楽しむ」という時間を一緒につくるためには、「行き先」を組み立てるだけではなく、相手の方がその時間をどのように感じ、どんな気持ちで過ごしたいのか、そこに心を寄せて想像できると、真に満たされた喜びになると思うのです。
ここでも、相手の心や視点に想いを馳せることが意義を持つのです。
(6)リラックスや刺激などその間に得たい体験や感情を獲得する
⇒五感に届く(行動援護の)サービスは何かを考えることがあります。つまり、見たり、聞いたり、香りを感じたり、味わうこと、そして肌で感じることなど、五感を使って楽しむ時間を作る支援ができれば素敵だなあ、と思います。
とは言っても、無理やり五感に刺激を与える活動を企画すると、それは支援スタッフ側の思い込みによるサービスの押しつけになりますので、先の「どんな気持ちで過ごしたいのか」という相手の心や視点を想うことで「行って」「見て」「食べて」という「行動や活動」自体で達成を判断するのではなく、心や身体で感じたり、リラックスした感覚やその場の空気を感じることができたか、その時間が生きる糧、明日の希望につながるものになったのか、などが想像できる支援であると良いと思います。
当ブログは3回に渡って、以下のポイントを挙げて書かせていただきました。
自分の視点だけで支援すると何が良くないのか、相手の方の視点に寄り添うとはどういうことかを振り返ってみました。
相手の心に寄り添う支援は簡単ではありませんし、常に自分自身を振り返り、高めてゆかないと達成できないとつくづく感じます。
まずは支援する側も、心に余裕を持って相手の方の気持ちを受け入れ、察したり想像を働かせ、心を寄せることが何より基本になるのだと思います。
■『就労支援の場合』
(1)(自分の)働く力の現在を知るー前のブログ
(2)働く力を身につける・伸ばすー前のブログ
(3)就職先を探す
(4)就職して働く
■「行動援護」の場合
(5)自分の時間を過ごす
(6)リラックスや刺激など得たい体験や感情を獲得する
今後とも、ユースターやユータイムの目指す、利用する方のための支援を追求して参りたいと思います。






コメント