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執筆者の写真吉岡 俊史

変化する金銭感覚①

2024年に、現在の紙幣(お札)のデザインが新しくなりますね。

1,000円札・5,000円札・10,000円札がそれぞれ一新され描かれる人物も…

北里柴三郎(きたさと・しばさぶろう)・津田梅子(つだ・うめこ)・渋沢栄一(しぶさわ・えいいち)となります。

少しワクワクするのは私だけでしょうか?(笑)

 現在、お金での支払い方法は、様々に変化しています。

キャッシュレス決済が、大きく変化したものの1つではないでしょうか?キャッシュレス決済には主に、

①クレジットカード

②デビットカード

③電子マネー

④スマホ決済 の4つがあります。

 公共交通機関やコンビニ、公共料金、携帯代、自動販売機、タクシー、家賃などなど、私たちの生活のほとんどにその姿を見ることが、本当に多くなりました。

また、お釣りのやり取りが必要ないため、新型コロナウイルス感染予防対策にも一役買っているようです。

人によっては、財布よりもスマホの方が大切になるほどなので、便利ですね(笑)

 ここまで紙幣や貨幣を使用しなくなると、たまに自分の金銭感覚がズレているのでは?と感じることがあります。

 同じ120円の買い物をするのに、財布から貨幣がなくなるのと、スマホの数字が減るだけでは、なんとなくお金の『重み』が違うように感じます。文字数字だけのお金と現物のあるお金。どちちらも同じ価値観なのですが、なんだか文字数字だけのお金の方が『軽く』思えてしまうのです。便利で簡単だからでしょうか?



 ユースターを利用されている方の中には、お釣りの計算や一人暮らしなどに必要な金銭管理が苦手な方もいます。その苦手な理由は、計算力、数字、知識、コミュニケーションなど様々ですが、キャッシュレス決済だとその大部分が解消され、苦手でもできることが増えるのです。先に、お伝えしたように便利で簡単な『軽い』お金のやり取りができることによって、活動範囲や生活範囲が広がることはいいことなのですが、果たしてそこに『金銭感覚』や『金銭管理』という概念ともいえる能力はどのように備わってゆくものなのでしょうか?  

 もちろん、すべての人が『軽い』と感じるわけではないため、良い悪いという話ではありません。しかし、働きお給料をもらい、簡単にお金でのコミュニケーションが可能になっている社会なので、簡単に借金もできてしまいます。必要で計画的なものであればいいのですが……もし、そのお金で自分の生活(人生)が崩れる原因になってしまったとしたら……。

 ユースターでは、働いた成果(お給料・お金)の使い方や考え方も、就職する前に必要なものだと感じています。時には、ご家庭とも協力させていただきながら、レシートや家計簿など利用される方に合わせた金銭管理トレーニングが、数多くあります。


 

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