障がい者雇用は、隔絶された特殊な世界ではなく、働くことに関して、社会を反映するもの、ということを前のブログで書かせていただきました。
私達、就労移行支援事業所ユースターの支援スタッフは、日々働く就労者の言葉と、雇う企業の両方からご意見・ご要望をお聞きする機会をいただくのですが・・・
双方それぞれに「変化」していることに気づきます。
【企業】
人手不足が深刻化する中で、働き手を集め、大事にすることが企業の将来を左右する大きな問題になっています。障がい者雇用で来てくれる方は、企業にとって大事な従業員として、まずは企業の戦力として長く留まって欲しい、と企業も考えています。
また、一度職場や仕事に適応すると、他の従業員よりも長く、そして安定して勤務していただける、という点に大きな期待を向ける企業も多いです。
【就労者】
初めて社会で働く方は、就職した先が定年まで働く最終的な場所、と考えるのは昔のことで、まず働くことを体験し、会社ではどのようなことが日々あるのか、自分は何ができるのか?などを知るために最初の就職をし、そこで仕事と自分の相性を知った上で、必要があれば職を変わる。もちろん、この仕事が合っている、続けたいと思えば留まる・・(実際はその方が多いですが)と考える方が増えています。
自分が何をしたいかのイメージがわかると、次のキャリアにステップアップしやすい、ということもあり、上手に転職の機会を利用しています。
このように、障がい者雇用も、人生のプランとして、長期的な見通しの中で考える方が増えています。。。
同じ職場に長く働く、ということを、肯定するものでも、否定するものでもありません。
我々支援スタッフは就職後の支援で、継続的に皆さんと関わりを続けますが、上記の例のように、時代に合わせて、以下の様な就労支援を行く必要があると感じます。
・求められる就労支援の形も変わってゆくべきであることにまず気づく
・個人のキャリアをどのように形成してゆくか、を一緒に考え進める支援
・キャリアプランを前提とした就職活動など、プランに合わせて転職も想定した支援
・職を得てそこに適合したら終わる支援の形からの進化
働く方々のキャリアアップについて正面から取り組む支援が求められていることを感じます。
Comments