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執筆者の写真吉岡 俊史

内なる国際化について①

昨日、8月24日に東京2020パラリンピックが開幕しました。


「United by Emotion」オリンピックパラリンピックのモットーです。


そのモットーがいわく「感動で私たちは一つになる」ということです。一つになって、みんな同じで、全てを受け入れる、という事かと思います。

本当は、感動がなくても・・・オリパラが無くても・・・一つになっていなくても・・・いつでもわたしたちは、お互いを受け入れる事があたりまえになると良いし、誰かが誰かに対して、ということなくお互いのことを尊重しあいたいです。また、一つになっていなくても・・個々がばらばらでも、お互いが尊重されていれば、今よりもっと生きやすいかもしれません。

パラリンピックは異なる文化や人種、国籍、障がいのある方が、さまざまな地域から集まりますし、画面を通して私たちは多様性を具体的に見る事ができます。しかし、何もオリパラでだけで見れるのではなく、それこそ同じ人種内であっても、性、年齢、外見、障がいの有無、所属など、日常的に多様なことは身近にたくさんあるのです。

日本には外国の方が増えているとはいいながら、まだ国内では外国人がマイノリティー(少数派)で、外国人とどう接して良いかわからない日本人も多いのではないかと思います。言葉が通じないという理由も多く聞かれますが、言葉が通じないと生きられないわけではありません。それでも外国人が苦手な方がいるのは、あまり接していない未知な人たちだから、ということもあるのではないでしょうか。

障がいのある方も、またマイノリティーと捉えられがちです・・・「あまり接したことがない人たちだから」だけなのかもしれません。


マイノリティーがマイノリティーから脱却するには・・マイノリティーの割合が増えれば良いのか・・という事ではありません。他のマジョリティー(多数派)が多様性を真に理解する事、つまり個々人の内なる問題なのかもしれません。

内なる国際化とは・・・・日常的に多様性を身近に・・自然に・・他の方を受け入れることが根本になければなりません。障がいについても同じなのではないでしょうか。


パラリンピックは障がいのある方が主役です。障がいを全面に出したイベントを行うことの賛否はあれど、この機会に、私たちの日常が真に国際化・多様化されているか考えたいです。

感動という、気持ちをゆさぶるものを通して一つになるのはとてもすばらしいですが、感動が過ぎた後の日常に戻った時が重要です。

          ・・・・・・・・・・・・・・内なる国際化②に続く


内なる国際化とは日本人が国際的になるということではないです。一人一人の内面が多様性を受け入れることなのかもしれません。
マイノリティーと多様性

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