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執筆者の写真吉岡 俊史

働くではなく勤める


働くと勤める・・・・この二つの意味の違いを感じた出来事をご紹介します。


「勤める」という言葉は、誰かに雇われて指示されたことをする、というイメージがあります。何となく「働く」よりもきちっとした印象を持つ方もいらっしゃるかもしれません。


どちらの言葉を選ぶか・・にこだわる方は少ないと思いますが、今日は、就労移行支援事業所ユースターの就労支援の中であった、この言葉にまつわるエピソードを書かせていただきます。それも一人ではなく複数の方で起こったことです。


ユースターで就職活動をしている方の中に「就職して会社に勤める」ということは「働く」ことだけ・・だと思っている方が多いと感じます。

どういうことかといいますと、会社に出勤すると全ての材料が揃っていて、場所も用意され、そこに立って(座って)目の前のものを指示通り作業し、準備された材料が無くなれば帰る、という動きが仕事をすること、と理解しているということです。


これは「勤める」というより「働く」に近いのではないでしょうか・・・

「働く」がいわゆる現場などで与えられた指示や材料に対して行う「動作」であるのに対して、「勤める」は、会社や組織に属して、その組織のために働くことなのだと思います。

「勤める」ことは自分の組織に対して貢献する、フィードバックをするという価値も含まれているように思います。


ユースターから就職活動をされる方には、就職という大きな決断をした勇気を称えたいと思いますし、その決断があって次の一歩に踏み出すわけです。ですから就職後は、所属する組織に対して自分の持つハードやソフトの力を提供して欲しいですし、そうすることで、雇った側との信頼関係も深くなるのだと思います。

ユースターを利用される方には、せっかく支援スタッフと一緒に企業を調査分析して、吟味して決めた就職先ですから、そこでは、自分なりの「勤める」を果たしていただきたいのです。

それがやりがいにもなり、長く就労を続けようという気持ちが生まれるかもしれないからです。


言葉として「勤める」や「働く」の違いを知っていても役立つことは少ないかもしれませんが、その言葉を考えることをきっかけに、雇う側の気持ちも、それぞれの方の理解のしかたに合わせてわかっていただければ良いと思います。


学校に行きながら隙間の時間でちょっとやるアルバイトを探すのと、就職活動の違いもそのあたりにあるのかもしれません・・・・

パソコンを打つ人



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