健康保険料率が2025年4月からお給料(賞与)の10.21%→10.31%に値上げとなると発表されています。(全国健康保険協会北海道支部の場合)
健康保険料等の財政面では赤字になっていることから、当然ながら当局は医療費を少なくするよう私達加入者に呼びかけています。
例えば同じ病気で複数の医療機関を受診しないとかかかりつけ医を持とうとか、ジェネリック医薬品に切り替えるなどですが、健康維持は自分自身で責任を持って取り組むこととしながらも、自分で管理ができる限界もあり、自己管理をしていても病になることは当然あります。
就労移行支援事業所ユースターを利用される方々も持病があったり、健康状態に不安のある方もいらっしゃいます。それが就職活動ややりたい仕事に就く際に二の足を踏む原因となることもあります。
健康に不安のある方は人一倍健康には敏感になって管理をしているのですが、一番困っているのは本人なのです。
社会が個々の事情を飛び越えて健康管理を強調すると、病気をすること自体に責任を感じてしまう方、環境や気候変化に影響を受けやすい体質の方などが肩身の狭い思いをしてしまう・・プレッシャーを感じてしまう方も出てくる懸念もあるのではないでしょうか。
ユースターを利用される方でも、通院や病気をすることに気がねをする方がいらっしゃいます。そして「すみません」と必要以上に謝ることもあります。何に対して謝るのか・・なぜそのような気持ちにならないといけないのか、というと決して支援スタッフなど特定の人に謝るということではなく「周りの空気」に対してなのです。。。
社会を機能させている一人として、自分がその日、自分が行うべき役割を果たせなかったとしたら・・・そのことに対して所属する先に影響を与えているとしたら・・それは「すみません」という一言は社会人として必要かもしれませんが、病気をしたこと自体に謝罪する必要はないと思います。
その点をユースターを利用する方には理解をしていただけるよう、ユースターの支援スタッフも語り掛けたいと思います。
SNSの普及などで、集団が誰か特定の人を責めやすい世の中になっています。一人一人には尊重や配慮をしながら、そこで共通の問題が生じたら、それは全体で解決するように機能させてゆくことこそ成熟した社会なのではないかと思います。
配慮という言葉がありますが、個人→個人への配慮は限界があると思います。
誰かが誰かを個人的に配慮する、ということを議論すると同時に、配慮ある「世界や社会」を作れるように全ての人が関わることが素敵な社会ですね。

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