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執筆者の写真吉岡 俊史

何をがんばったか

障がいのある方が活躍されているある企業の管理者とお話ししたとき、その管理者が「障がいがあって働くということの大変さはわからないけれども、人一倍がんばっていることはとても良く伝わってくる」とおっしゃっていました。


企業の行う人事考課は、頑張った成果に対して行う評価だけではなく、その成果にたどりついたプロセスに対しても評価を付ける会社も多くあります。

また「コンピテンシー」とも言えるかもしれませんが、従業員の行動に着目している企業もたくさんあります。

働き方も変化して、全員同じ基準やレベルで見るのではなく、個人個人の個性や働く特性を尊重して、それを結集させて会社を運営する時代です。


仕事も生活も、成果を出し続けたり、うまくいくことをずっと続けることは、とてもしんどいです。

仕事について言いますと、職種や立場によって成果を見せにくいということも多くあるのです。そのような場合にプロセス・・・つまり「がんばったか」を評価することが適切なのだと思います。


何をがんばったかを自分で実感していただけること、できればそれを覚えておいて、自分を褒められることが、働く自信にもつながると思います。


ミスのできない軽作業が就労移行支援事業所ユースターに来ました!

ミスのできない理由は、材料に予備が無いからです。

ミスができないということで、当然ユースター内には緊張が走ります。

結果から言いますと、最終的には、誰一人ミスなくクリアできました。とても素晴らしいお仕事をしたのですが、このようなプレッシャーの中での成功経験は大変貴重ではないかと思います。

チームワークなどももちろんありましたし、成果も出ましたが、それよりも一人一人がそれぞれに一生懸命に取り組んでいた姿に感動をしました。


本番の就職となると、常に同様のプレッシャーはかかると思います。でもがんばっていることを企業は本当に良く見て下さっていると思いますし、企業は働く本人にフィードバックしていただけるとありがたいです。

毎日普通に仕事をしていても、それは「がんばっていること」なのです。


現在、就労移行支援事業所ユースターから複数の利用者の方が、複数の異なる企業に実習や働く体験として通っています。

皆さん緊張をしながら、通勤経路・・時間・・挨拶・・仕事・・指示等々多くのクリアすべき点をがんばっています。言葉ではなく、それぞれの瞬間が輝いていると実感します。

心から応援したいと思います。


ユースター内で個別に支援をしている様子です
個々の課題や取り組みを大事にします




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