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執筆者の写真吉岡 俊史

ユースター支援のワード⑤~整える~

5回目のワードは「整える」です。厳密には「詰め込んだり積み上げるのではなく整える」とでも言いましょうか・・・

整えるという意味は、既にあるものに対して言う場合が多いのでこの言葉をワードとしました。

どういうことかと言いますと、何かを教えたり、学んだりすることの意味は、知識や経験を増やしてゆくということです、特にユースターの支援活動は「トレーニング」という呼び方をしていますので、ついつい「教える」「学ぶ」などといった、自分に無いものを得るイメージを持たれがちです。しかしユースターのトレーニングは知識や経験をひたすた積み上げたり、更には身につけると言いつつ詰め込むのではありません。


では何なのか?、というと、

『既に持っている力を整えて自分のものにして、適宜適切な時に使っていただけるようにする』トレーニングです。

量的なものではなく、持っているものを再度見直して整える視点とも言えます。


個人個人が持っている力は全く違いますので、整え方も異なります。一律に全員が何かをできるようすることを目指しているものではないのは言うまでもありません。


できる、とか、身に付くだけでは、現時点がゼロだったりマイナスという位置から本人を見ることになってしまいます。その地点から目指す効果や達成感というものは、本人に無理やプレッシャーを与えるものになります。それではなく、既に持っている知識や経験を整えてゆく、といった方がユースターのトレーニングのイメージに近いのです。


ユースターで得た経験や力は目に見えないものなので、成果がわかりにくいこともあります。「できるようになりましたね」と言われると、実感が無いなあと、むしろ不安が増したりもします。

目指すものは、不安を最小限に、元々できていることを確認して、整えることです。


事務トレーニングの様子です
就労への準備支援は、量的なものだけではなく・・


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