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パーセンタイルの妙(みょう)

「良い」と「悪い」、「達成」と「未達成」、「正解」と「誤り」、「好ましい」と「疎ましい」・・・対義語ですが、どれも二つの間には明確な境界線があって、どちらかに属するかで全く違う結果や評価になります。。しかし、一方でそれぞれは紙一重と言われることもありますよね。

なぜ、これらの言葉が真逆の意味なのに、実はどこかが似ていて、近くて、そしてその境界線があいまいにも感じるのでしょうか・・・・ひょっとして、判断の基準というものが、人それぞれ微妙に異なるからではないでしょうか?

さらに、その基準の線も時と場合によって、都合良く変わる時もある気がします。

明解なものこそ、あいまいにとどめたい、という意図も入ることがありますよね・・・・


ユースターの就労支援の一つとして、就職を目指す人の適性を見る検査があります。時たまその検査は「パーセンタイル」と呼ばれる数字で結果を出します。


パーセンタイルとは、簡単に言うと、数字を100に分け、大きさ順で並べ、小さいほうからのどの位置にあるかを見るものです。30パーセンタイルは、小さいほうから30番目のところにいるということです。つまり30パーセンタイルの人は、その人の下に29人の人がいる、というようにも取れます。


では、30パーセンタイルは良いのか悪いのか?・・・どちらとも言えます。

つまり次のどちらの説明も間違ってはいないのです。

1、「あなたまで到達しない人が29人もいるんですよ」

2、「70人近くの人があなたよりも勝っているのです」

上を見るか下を見るかの違いですね。。。

成績のように、結果を見るのでしたら、30は100のうちの30だから、少ないと見て、未達成とか失敗という言い方もあるかもしれませんが、そう捉えずに、29人の人より勝っていると思って、次は目前の50を狙えるとも言えます。いや、そう思った方が明らかに前向きで良いのかもしれません。


適性検査の結果を対象の方と支援スタッフが一緒に見る時、支援スタッフはその方と気持ちや理解の歩調を合わせながら、上のどちらの言葉も使いながら支援をしています。それは結果をあいまいにして明言を避けているからではありません。紙一重と言える「良い」とか「悪い」とかといった基準を乱暴に使うことは、あまり多くのことをもたらさないと思っているからです。

むしろ30パーセンタイルという数字をどのように捉えるか、に支援の核になるものがあるように感じます。そしてその時、対象者の方が持つ視点と気持ちがわからなければ就労支援も「未達成」なのだと思っています。


利用される方と個別の対話を通して判断基準や視点を共有します
利用される方との視点や判断を比べたり合わせたりする過程を大切にします(本文と直接の関係はありません)



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