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トレンドとトラッド

執筆者の写真: 吉岡 俊史吉岡 俊史

ユースターから就職をされている方への支援を通して、社会での働き方のトレンドを肌で感じることがあります。


障がいがある方は働く機会が増え、業務内容や働き方も多種多様になっています。

場合によっては、雇用する会社が本人に全て合わせて下さる就労の形もあります。

たとえば超短期間の1~2か月間だけ働くとか・・一日2時間だけとか・・朝と夕のみ・・事務業務ではあるが、書類への手書きや来客との言葉でのやり取りはしない・・など

細部に渡って本人のできること、苦手なことに配慮してくださる企業も増えています。


そういったトレンドがある一方で、今まで通りの、働く形が決まっている枠に、働く本人が合わせられるように努力して働くという形態もまだ多くあります。


このように、障がいのある方の働く方法も二極化をしているともいえます。


トレンドというと最新のこと、流行りと思いがちですが、流行りという意味の他に趨勢(すうせい)も表わしていますので、移り変わりという意味も含んで考えてみると、”働き方の多様化が今までのルールや常識を超え、現在進行形として速度アップしている”といえます。それは、まさに障がい者雇用に限ったことではなく、世の中の働き方と全く同じ傾向であるとも言えます。


障がいがあるから配慮をして、という考え方自体が変わってきているのかもしれません。つまり、今は誰でも具体的に細かい部分まで自分に合った働き方を選べる、働き方を自分から発信することが求められてもいる・・というトレンドが生まれているのです。

それは、もはや”特別な配慮”ではなくなり、一般的な雇用と同じになっている、ということなのかもしれません。


障がい者の就労が二極化している中で、過去と同じ職場に合わせて他の方と同じ条件で、同じように働くことを好む方もいらっしゃいます。好む理由としては、そもそも”働くとは、自分に挑戦してゆくこと”というイメージを持っていて、世間一般と同じように朝満員電車に乗って昼職場でランチ・・夕方になったらまた満員電車にゆられて帰宅・・週末にお休みがあって・・・など標準的な会社員を体験したい、という思いを持つ方もいらっしゃるのです。


まさにトレンドは”多様な働き方”ということかもしれません。


就労支援をさせていただいている就労移行支援事業所ユースターは、働き方のトレンドがどの方向であっても、支援は変わらないようにしています。なぜなら私達の支援は、働く本人を支援しているために、もともと個別・個人特有であることを基本としているからです。会社や業種も多種多様であっても、個別支援は変わるものではありません。


つまり、働き方も支援も、「トレンド」には「トラッド(伝統的・今まで通り)」も含まれているのです。


ユースターは現在以下のパートナーを募集しながら障がい者雇用を広める活動を行っております。

・働く体験ができる実習に協力いただける企業の開拓

・障がいのある方が就職できる企業の開拓

・働く本人側の支援

・雇う企業側の支援


これからもトレンドとトラッドの両方を尊重して更に進めて参ります。


オフィスビル
障がい者雇用は一般雇用と働き方は同じ、トラッドな働き方があるのもトレンド


 
 
 

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