やり遂げたい
- 吉岡 俊史

- 11月10日
- 読了時間: 3分
「最後までやりたい」という願望は誰しも抱くのだと、ユースターを利用される方への支援を通して、皆さんの表情や言葉の端々に現れる瞬間に立ち会うことがあります。
”願望”と書きましたが、全ての方が、そこまでの強い想いではなくとも、モノや活動の大小に関わらず「自分で最後までやり遂げたい」と心によぎるときはあるのだと思います。
もちろん、いつも強い意志を持って何かに向かうわけではありません。ある一定の環境条件のもとにその気持ちになれるということが、ユースターで支援をさせていただいている経験から感じます。
就労移行支援事業所ユースターは、障がいがあるなどの理由から、社会で働き生活することに、何らかの不安を持っていたり、社会にどうやって踏み出したら良いか自信が持てないと感じる方が就労に向けた支援を希望され、通って下さっている場所です。
そのユースターでの支援を通して見えてきた「自分で最後までやり遂げたい」という気持ちが生まれる条件の一部を挙げると以下のようになります。
①ある仕事や活動で自分の役割がはっきりしている
②その役割が周囲にも認められている
③周囲から見えない「応援」の後押しがある
④そして、何らかの反応(フィードバック)や評価を受けられる
⑤さらに、自分がその行動によって周囲に影響を与えることができる
以上の条件が全て揃わなくとも一部だけでもあると「やり遂げたい」という意欲が湧きやすくなるようです。
しかも、上に書きました各項目は、①+②+③・・・・といったように『積み上げる』ことができると、特に「頑張るモード」に入りやすく、より大きなことにもチャレンジできるようなのです。
ところで「頑張るモード」につきまして、頑張れという言葉をかけるだけでは、なかなか自信がつくものではなく、その言葉で自分を鼓舞できる方は一部なのだと思います。
多くの方は「頑張れと言われても・・」と思うのではないでしょうか。
(「頑張る」の言葉がけについては次のブログで触れさせていただきます。)
やはり、「頑張るモード」に入るためには、自分から「やり遂げたい」という気持ちが湧きあがる状態になれるのが一番ですし、そうなることを、強いたり、焦らせることなく支えてゆきたいと思っています。
そして、自然に“やり遂げたい”という気持ちが生まれたとき、それはすでに「自信が芽生えている証拠」なのだと思います。
自信があるかないかを聞かれて、自分から明確に答えられる方は少ないです。多くの方は自信はあるかは正直わからないが、自信があるように自己暗示をしたり、自分のマインドをコントロールするのだと思います。
そこで、「自分は自信が持てているかどうか」を客観的に知る糸口としてー
「自分は最後までやり遂げたいと思えるか?」と問いかけてみると、 今の自分にどれくらい自信があるのかを知る手がかりになります。
つまり、どのような小さなことでも、例えば作業の一工程だけであっても「ここは自分が最後までやり終えたい」と思う瞬間は、その工程を自力で完結させる”自信”があるのだ、と捉えなおせるからです。
ユースターでは、今の活動やプログラムを”自分で終える”か”支援スタッフあるいは他の人に助けてもらうか”を相談しつつ進めることが多いです。
その中で「自分でやり遂げたい」と言葉にする瞬間があれば、まさにその時、自信が宿っているのだと感じます。
自信は目に見えない心や気持ちの構え方だと思います。だからこそ、それをなるべく可視化して、前向きな力にしてゆきたいと思います。





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