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執筆者の写真吉岡 俊史

なにのため?の就労なのか

働くことの究極の目的は「何かの役に立つため」ということだと思うのです。


その「何か」は個人個人違います。たとえば・・

△社会の役に立つため

△同僚など一緒に働く人の役に立つため

△会社の役に立つため

△平和実現に役に立つため

△お客様の役に立つため


そして、もちろん・・・

「自分に役に立つために働く」・・でも良いと思います。


これらの例を見て、何となく「現実的ではないなあ?」と感じり方がいらっしゃるかもしれません。

それは、現実的には「収入のため」「自分や家族の生活ため」に働いているから。。だからではないでしょうか?


働く目的として「〇〇のために働く」と良く言われます。例えば、収入のために、生活のため・・等です。それらを金銭的報酬、物質的報酬、感情的報酬などと言う場合もあります。

つまり、「〇〇のために働く」という場合は、収入など、現実的、具体的な目的が挙げられる場合が多いのです。


一方で、冒頭に書かせていただいたのは「〇〇の役に立つため」ということで、「〇〇のために働く」とは似てはいますが、微妙に違う部分もあるのです。


その違いとは「〇〇の役に立つ」が自分以外の何かに焦点を当てているからではないでしょうか。

労働は孤独からの脱却とも言われます。つまり労働することで、誰かの役に立つ、自分の存在が肯定されるというのです。

それをもっと平たく言うと、「〇〇の役に立つ」なのだと思うのです。


「〇〇のために働く」はいわば「〇〇のために私は働く」ということで、誰かのため以上に、もっと自分の存在意義に触れるものだと思います。


最初に書かせていただいた例の「社会の役に立つため」や「同僚など一緒に働く人の役に立つため」「会社の役に立つため」などは決して優等生的なお題目ではなく、究極の人間的な働く動機に近いものなのだと思うのです。


就労移行支援事業所ユースターが就労支援をしている方が、長く働く間に「何のために働くのかわからない」「この仕事が自分にとって何になるのか?」などの疑問に当たり相談をしてくる時があります。

言葉だけで納得していただくのは簡単ではありませんが「〇〇の役に立つ」が、自分にとっての生きて生活する意義になることもお伝えしながら一緒にがんばっていきたいと思います。


〇〇のために働くから〇〇の役に立つと、自分や仕事に対するリスペクトが高まるかもしれませんね・・・

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