始めての場所に行くときは誰でも緊張をするものですが、新しい場所・初めての場所に慣れるまでのスピード自体の個人差は大きいと思います。つまり、すぐに慣れる人、いつまでも緊張が続く人と、どのくらいの期間をかけて「慣れたか」が人によって大きく違うのです。
中にはずっと(何年も)慣れない・・という方もいらっしゃいます。
就労に向けての準備となると、ずっと慣れないという方でも、新しい職場にはなるべくスピーディーにそしてスムースに入れるようになりたい、というのは本人も望んでいることかと思います。
そこでは、どうしても初めての場所・新しい場所に”慣れる力”というのが求められてくるのです。
しかし、改めて、”慣れる”とはどういうことかを考えてみると、実は自分の気持ちの置き方にもあるような気がするのです。
キーワードは”違和感”かもしれません。
自分の世界、安心する場所があるとして、その自分の世界、自分が安心して身を置ける世界と、外の世界のギャップが大きいと「慣れる」ことがしんどくなりますし、自分以外の世界に違和感を抱いたままで、違和感を減らしていけないと、慣れる時間が長くかかることになるのだと思います。
先日、就労移行支援事業所ユースターを利用される方と交流する中で、初めての場所に慣れることが本当に苦労します・・という悩みを抱える方とお話ししました。
以下のような気持ちが本人から伝わってきました
・慣れることを頑張るのは本当に大変で、労力が必要である。。。
・そもそも慣れるために、さらに緊張を重ねることにもなる。。。
・その緊張が「慣れる」時期をさらに遠のかせてしまっているのかもしれない。。。
・慣れようとがんばることは自分を追い詰めることにつながってしまう
・焦らないのが大事とはわかっているが、実行できない
そこで感じたことがあります・・・それは、
自分の世界から外の世界を違和感をもって見るのではなく、外の世界というものと自分の世界の両方を別のものと認めて、本当にゆっくり、すこしづつ行き来できるのが良いかと思うのです。支援スタッフのサポートや支えを存分に使って・・と思います。
違和感を受け入れ、すこしづつです。
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